不自由な雨曝し

徒然なるままに、惰文を貪る。

世間様

「世間は三連休です」

という、ニュースキャスターのセリフを月一くらいで聞くのですが、僕は世間様になったことがありません。

 今の仕事も基本休日は、日曜日だけですしね。もちろん、今日も仕事だった訳ですが。土曜日の朝は、道が空いていて嬉しい反面、切なくなります。世間一般的には、土日祝休みという人がほとんどなのでしょうね。羨ましい限りです。

 世間様は、あまりある休日を利用して、自分の好きなことや、やりたいこと、やるべきこと、自分磨きに勤しんでいることでしょう。惰眠を貪るのも幸せなことです。

 休日が少ないからと言って、給料が多い訳では決してありません。むしろ、少ないほうですかね。休日も少ない。つまり、世間様は、僕よりもお金があって、休みもある状況なんです。とはいえ、僕は生活に不自由している訳ではない。ということは、僕よりも時間も金もある世間様は、よっぽど幸せなはず。でも、周囲からは、あまり良い話を聞きません。景気の良い話を聞かないものですね。

 多くの人達は、よほど理想が高いんですかね? 自分の生活に満足してないんですかね? 

 僕が思うに、人生に置いて必要なのは、金や時間も大切ですが、充実感なんでしょうね。やりたいことがあって、時間を忘れて夢中になれる何か。さしずめ、僕の場合は、小説を書いている時が、一番時間の経過が早いです。ちっさいおっさんが、時計の針を勝手に回している気さえします。しかも、執筆は、金がかからないです。

 時間を忘れるほどの趣味は、ありますか? 没頭できるほどの何か。今は、趣味が金になる時代です。残念ながら、僕はまだ一銭にもなってませんけれど。好きなことを、少ない時間でコツコツこなして、いずれは金銭につながれば幸せですね。激動の時代で、クルクルと目まぐるしく、変化する時代。ワクワクしますよね?

 時代に対する感度を高めて、幸福の感受性も高めていければ、きっと楽しく幸せな人生が送れると信じています。まあ、他人を卑下したり、ケチをつけたり、否定していては無理でしょうけれど。

 世間様は、僕よりも良い環境で生きているはずです。僕よりも幸福な人が多いはず。でも、日本って幸福度が低いらしいですね。

 各国の国民に「どれくらい幸せを感じているか」を評価してもらった調査に加えて、GDP、平均余命、寛大さ、社会的支援、自由度、腐敗度といった要素を元に幸福度を計るというものがあるそうです。世界の国、156か国が対象のようです。

2015年、46位。

2016年、53位。

2017年、51位。

2018年、54位。

2019年、58位。

 だそうです。日本は先進国ですよね? 蛇口をひねれば安全な水が出て、小腹が空いたらコンビニがあって、体調を崩せば病院がある。暑ければクーラーをつけて、寒ければ暖房をつける。PCやスマホをポチポチすれば、最新の情報が手に入る。

 なのに、なかなかに、微妙なランクですね。

 僕は結構、幸せだと思うんですがね。なるほど、日本人は、贅沢病という病にかかっているんですな。処方箋は、どこでもらえるのでしょう?

きっと、人それぞれの心の中にあるのでしょう。

ヒーローはどこにいるの? 

それは、君の心の中さ! みたいな。

どうすれば、幸せになれるのか? という、自問自答を真剣に繰り返すのが最適ですね。人に委ねるのは、難しそうですし。幸せになりたくない人は、たぶんいないでしょうし。

 日差しが気持ち良いな。このお菓子美味しいな。信号が変わった、ナイスタイミング。車が止まってくれた、良い人だ。とか、まずは、身近な些細なラッキーを拾い集めていくことが大切ですね。その積み重ねだと思いますが、綺麗ごとですかね?

 綺麗ごと大いに結構! 僕は自己中なので、自分が幸せならそれで良いのです。綺麗ごとを否定して不幸になるより、ずっと良い。

 大多数を占める世間様よりも、幸せな人生を送ってやろうと思います。