不自由な雨曝し

徒然なるままに、惰文を貪る。

幸福のお裾分け

本日は、いとこの結婚式に参加してきました。式自体が、10年振りくらいでしょうか。僕は、友達が少ない上に、独身貴族が多いので、式に呼ばれる機会が少ないです。

しかも、親族側として、参加したのは、初めてでした。

まず、初めに、新郎新婦の親族が集まり、写真撮影後、チャペルに入りました。新郎側と新婦側で、左右に分かれます。それから、自己紹介がありました。めちゃめちゃ緊張しましたね。「新婦のいとこの〇〇です」というだけなのですが、如何せん人前で話すことが苦手です。

最初のウルッとポイントが、速攻やってきました!いや、はえーよ!

それは、新婦(いとこ)が入場してきて、入り口付近で行われたベールダウンです。新婦の母親が、新婦のベールを下ろして、顔を隠すことですね。その直後、新婦の母親が、(僕から見たら、叔母)娘の肩を抱き、何か耳打ちしました。なんといったのでしょうか?「綺麗だよ」ですかね?涙腺が緩みました。

ピアノとフルートの生演奏をバックに、段取りは進んでいきます。段取りというと、急に味気なくなりますが。ドラクエの僧侶のような格好をした女性が、進行役と歌唱の二役をこなしていました。やはり、歌が上手ですね。僕の好きな「アメイジンググレイス」も歌ってくれて、嬉しかったです。

その後、参加者全員で、記念撮影でした。新郎新婦を向かい入れるときに、花弁と星型に切った紙を手渡され、新郎新婦に投げつける?「フラワースターシャワー」が執り行われました。まんまやんけ!?という突っ込みは、飲み込みました。金色の紙が星形にカットされていて、新郎新婦の手作りだとか。僕は星をめちゃめちゃ零しました。

そして、披露宴です。披露宴は、何というか、お決まりのパターンですね。真新しさはないのですが、定番というか、王道というか・・・式とはそういうものですね。そういうものを求めているのかもしれません。ファーストバイトで、新郎がケーキ食べる時は、でかいスプーンとか、両親への感謝の手紙とか。お決まりであるからこそ、次になにがくるのか分かって、感動する準備ができるのかもしれません。

奇抜だなと思ったのが、余興です。新郎のいとこである少年が、ピアノ演奏を披露し、新婦の祖母(母方の。ちなみに叔父さんが僕の母の兄です)が歌を披露しました。「え?親族が余興やるの?」と、思いましたが、新鮮でほんわかしました。

四時間に及ぶ長丁場でしたが、美味しい料理と感動的な空間を味わえました。

時代だなあ!と、感じたことは、俗にいうスライドショーが、新郎新婦の手作りだったそうです。個人で動画編集が簡単にできますからね。素晴らしいですね。

そして、最後に感動するできごとがありましたね。新郎新婦とそのご両親に見送られ、会場を後にすると、会場内から歓声が上がりました。何事かと思って、ひょっこり覗いたら、今回の式に関わったスタッフ全員と、新郎新婦とそのご両親が向かい合っていました。スタッフの中の一人がギターを抱えており、スタッフ全員から歌のプレゼントが送られていました。僕は知らない曲だったのですが、隣にいた僕の父が口ずさんでいたので、有名な曲だったんですかね?あのサプライズは、凄いですね。あの演出を見た独身の新郎新婦の友人は、「ここで式をあげたい」と思うでしょうね。これも営業の一環?と、穿った心が芽生えてしまった僕の心は、腐っているのでしょう。

兎にも角にも、素敵な時間を過ごすことができました。幸せな空気を吸うことができて、幸せでした。

あんなに小さかったいとこの美しいドレス姿が、なんだか現実味がなかったように思います。彼女がまだ小さかった頃に、一緒に遊んでいて、頭におもちゃ箱をひっくり返されたことを昨日のように感じました。それにしても、高校生の頃から付き合っていて、結婚するカップルが、現実世界に本当に存在するとは・・・驚きました。高校性で交際し、それぞれ別の大学に進学し遠距離恋愛。大学を卒業し、それぞれが就職につき、ようやく近距離恋愛ができると思った矢先に、彼は他県へ配属され、また遠距離に。それでも、諦めず、結婚まで至るとは・・・現実は小説より奇なりと、良く言ったものです。肉体の距離は、関係ないのですね。

だいぶ、駆け足で書きましたが、ザっとそんな感じでした。

幸せをお裾分けしてもらったので、僕が幸せになるのは、間違いないです。