ハイジ
アルプスの少女ではなく、動物の気持ちが分かるマダムです。
日頃、ほとんどテレビは見ないのですが、今日は久々に「志村動物園」を見ました。
志村動物園の名物企画のようですね。(嫁情報)
志村けんさんと、山瀬まみさん、嵐の相場君がメインMCの番組です。
何故、相場君だけ君付けかというと、まあ嵐が好きなだけなのですが。
↑は、僕が実際に呼んでいる呼び名です。大野君が一番好きですね。抜けるのが、残念です。
脱線してしまいましたが、ハイジさんは、どこの国かは知りませんが、外国人女性です。
犬や猫などの動物と会話ができるとのことです。正確には、動物の感情や記憶などを読み取る事ができるそうです。
超能力者や特殊能力者と呼ばれる人種なんですかね?
ペットの行動理由や気持ちを知りたいという飼い主が、番組に依頼するスタイルです。
完全に、僕の独断と偏見なのですが、いまいちテレビが信用できないので、だいぶ穿った見方を最初はしていました。疑っていましたね。
事前にスタッフから情報を仕入れていたのではないか?とか。
ハイジさんを含め、依頼した人も役者さんなのではないか?とか。
編集や効果音が、「泣かそう」としている気がして、意地になってました。
が!いつの間にか、引き込まれて、泣いてしまいました。
犬や猫が好きな僕としては、我慢できませんでしたね。
動物が好きな人には、二パターンあると思っています。
動物が好きで、一緒に暮らしたい人。
動物が好きだからこそ、一緒には暮らせない人。
僕は、後者です。
実家に住んでいた頃は、シーズー犬と暮らしていました。
めちゃくちゃ可愛いんですよ。あのでっかい目。最高です。
夜中にヌイグルミで遊ぶ猫、散歩中に子猫を発見する犬、亡くなった家族の遺影の前から離れない犬、など様々なパターンがありました。
タレントのローラさんのくだりは、笑いました。ローラさんも動物よりだと思ったんでしょうか?困惑するハイジさん。
様々なパターンにもちゃんと動機や感情があって、感動しました。
なかなかやるな!放送作家!
そんなことを考えることもなく、素直に純粋に番組に没頭していました。
番組サイドの思うつぼ!
当たり前のことですが、動物にも感情があります。
人間のように、複雑で面倒ではなく、至ってシンプルなのだと思いました。
好き、嫌い、楽しい、寂しい。
余計な勘繰りや駆け引きもなく、自分の感情に真っ直ぐに生きている。
人間もあれほど、シンプルになれたら良いのにと思いました。
動物の気持ちが分かる。会話ができるって素敵な能力だなあ!羨ましいなあ!
と、思いましたが、ふと漫画のワンシーンを思い出しました。
「銀の匙」という荒川弘さんの作品です。荒川さんの代表作は、「鋼の錬金術師」です。
競馬場で馬の世話をしている男性のセリフです。
競走馬が亡くなって、葬式のシーンです。
「人間の気持ち一つで、一生を左右されるんだもんなあ。馬の気持ちが完璧に分かったら、俺ら気がおかしくなるかもしれん」
ペットだけでなく、動物と接している人は沢山います。動物を商品としている人も。
動物の命を頂いて、人間は生きている訳ですから。
ハイジさんのように、動物の気持ちが分かってしまったら、辛い出来事の方が多いのではないか?そう思いました。
家族から引き離されたり、心無い人から辛い目にあっていたり、辛い感情が流れ込んできたらと思うと、苦しい能力ですね。
でも、ハイジさんの能力のお陰で、救われる人もいるのも事実です。
優れた能力を持つのも考え物です。
もの言えぬ動物だからこそ、小さな発信を受け取らなければいけませんね。
これは、動物に限った事ではなく、自分の気持ちを上手く表現できない人もいます。
何も言わないからと、自分の都合良い方へ解釈するのは、危険だと思いました。
久し振りに、テレビを満喫しました。
あの「泣かそう感溢れる演出」ごちそうさまでした。